悪質なファクタリング会社に注意
ファクタリングは優良業者から正しい資金計画で利用すればメリットは大きいですが、悪質業者の多いデメリットもあります。
ファクタリングは貸金業のように国や都道府県への届出を行う義務がなく、小規模業者が新規参入するのは容易です。
幅広い業者の参入できる業界のため、一部で法外な手数料を取ったり、押し売りをする悪質業者も混ざっています。
悪質ファクタリング業者の実態
定番手法は相場よりも高い手数料です。
3社間は3~8%、2社間は5~20%が通常の相場です。
悪質業者は債権買取にかかる手数料が高めなのに加えて契約時にかかる諸費用も高いです。
結果的に手数料の総額が売却する売掛債権の30%前後になってしまうケースもあります。
手数料を明記していない業者は慎重に検討しましょう。
最低手数料の明記だけではなく、上限手数料、平均、諸費用などの明記があるかまで確認しておきましょう。
悪質業者はサービスの詳細を分かりにくくしています。
1社ずつ詳細を確認するのは時間がかかるので、外部の評価サイトやランキングサイトで評判の良い実績あるファクタリング業者を利用すると良いでしょう。
相談だけで手数料がかかる
ファクタリング業者の拠点は東京、大阪、福岡などの大都市に集中しています。
全国対応している業者の中には東京だけに拠点を持っているケースも多く、来店・面談不要の郵送契約可能業者と、来店もしくはスタッフによる出張対応をする業者があります。
悪質業者は問い合わせをしたら、詳しい説明なしに出張のアポイントを取って、断ろうとすると交通費を請求するケースがあります。
地方に行くほど出張費の負担は大きくなり、一部の業者では出張にかかる人件費も上乗せします。
相談だけで手数料がかかるため、相場より高い手数料でも強引な勧誘で契約させられる事例があります。
闇金業者が運営している
ファクタリング業者の看板を出している闇金業者も多数いるのがこの業界の特徴です。
相談するとファクタリングの場合は高い手数料を提示して、融資による対応も可能だと甘い言葉で契約してきます。
ブラックOKの融資の中身は闇金で法外に高い金利で契約させられて、払えなくなると違法な取り立てをしてきます。
悪質ファクタリング業者が逮捕されるほとんどの事例は闇金業者によるものです。
説明を受けていた話と違う
資金調達を先にして契約書を渡さない。
金額を空白にした契約書に署名捺印させる。
このような原始的な詐欺も多く存在しています。
冷静に考えれば分かるようなことでも、ファクタリングを利用する業者は銀行融資を断られたり、すぐに資金調達しないと仕事を受注できない、不渡りを出すなど切羽詰まった状況も多く、詐欺にひっかかる事例は後を絶ちません。
説明と違った契約内容でも、捺印している契約書が業者の手に渡ったり、先にお金を振り込んだ状況になってしまうと法的に不利な立場になります。
悪質業者に相談すると、そこから断って他の業者に再度相談するのに時間を要します。
相談する前に、たった5分でもいいので業者の評判を調べてみるだけでも詐欺業者に引っかかるリスクは緩和できます。